しかし、拡散に協力してもいいのか否かは次のように考える事ができるぜ。
- 誰が得するのか
ここでいう得とは、金銭や快楽などを指します。
多くの場合、発信者が得をするでしょう。わざわざ損して嫌な気持ちになる必要が無いからです。
発信者はどんな想いで、対象者にどんな思いをさせるため、第三者に何をさせて、発信者はどんな気持ちになりたいのでしょうか。 - 正義感は利用されやすい
正義感が強過ぎると発信者に利用されやすい傾向があります。
発信内容が「酷い事をされた」「この人が悪い」「誰とは言わないがこんな特徴の人から私は被害を受けた」のような、対象者の評価を下げる主張は正義感を誘いやすいでしょう。特に発信者と親しい関係である程、発信者を善人であると思い込み、利用されてしまいがちです。
善を助けたつもりで悪に加担してしまったなんて事がないよう、気を付けましょう。 - 拡散を促す内容は要注意
その主張を拡散しようと想う経緯になったのは両者に訳があります。
しかし発信者は都合の悪い事を拡散して損をしたい訳がありません。
発信内容を加工して正義感を誘発しやすいように拡散します。-
例 【拡散お願いします】田舎で移住者カフェを営んでいたら市が私達を追い出そうとして来た!
⇒実は重要な経緯や事情の都合の悪い部分を隠し情報加工してイラスト漫画形式にして印象操作をしていた -
例 【注意喚起】取引相手が突然法律どうこう訴えてキレ散らかされた。自分勝手だ!皆も気をつけて!
⇒実は度重なる納期遅れ、数々の契約違反、自ら申し出た約束を破るなど都合の悪い部分を隠して、スクリーンショットをトリミングしたり情報加工して印象操作をしていた
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騒ぎ立てる
「私こんな事をされました」と正義を主張し不特定多数へ拡散し組織形態を開始
被害者型、攻撃型、無気力型、見栄型、押付型
「かわいそうに」と正義を信じた第三者が集まり無自覚に組織に利用され更に拡散
「私もこんな事をされました」と更に主張する者が幹部として集まり組織形成。
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拡散の目的は発信者による復讐かもしれません。
【拡散希望】【注意喚起】などと意図的に拡散を促している場合は特に気をつけましょう。
都合の悪い事を隠しておいて実は……等と言う事があると、何が正しくてどこまで信憑性があるのか分かりません。
自分の労力を他人の復讐のために費やすのは勿体無い事です。 -
例 【拡散お願いします】田舎で移住者カフェを営んでいたら市が私達を追い出そうとして来た!
- 善意悪意とは
法律上の善意悪意とは、知ってるか否かが判断基準となります。
この定義に則ると、発信者は情報加工した過程で知ってるので悪意となります。
拡散に協力した人達は情報加工した事実を知らないので善意となります。
しかし、対象者の評価を下げる要因を加えたり促進し場合は、加えたり促進した過程を知っているので悪意となります。 - 拡散を見つけたらどう対応するか
そもそも問題が起きたとしても、当事者同士で話し合い、他人を巻き込まない事が前提です。
やむを得ないとしても巻き込むのは警察や弁護士など公的機関となります。法人企業などもそうで、個人間に問題があったからと言って安易に拡散しようとはしません。
もし拡散するなら関係者内から許可を得てから拡散します。
許可なく拡散したら取引先が減るかもしれません。
無関係な取引先から見ても、許可なく拡散するリスクがある人と取引しようとは思わないでしょう。当事者であれば一方の意見を鵜呑みにせず、聴く必要があるなら両者の意見を聴きましょう。
第三者であれば関与しないでおきましょう。 - 人は変わる
歳を重ねて未だに幼少期の考えを持ち続けないように、時間が経てば人の考えや価値観は変化します。
事実か誤ちかを問わず、拡散による悪印象操作を受けて、過去を延々と引っ張り続ける事を賢いとは言えません。
今や未来へ向き合った方が賢明と言えるでしょう。
拡散内容を鵜吞みにするのは良くないんだね。
うっかり巻き込まれないように自制する事も重要だな。