ここでは情報が知恵になる過程と、その後について紹介しよう。
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知恵までの5段階 計7段階
全ての知恵は、事実から順に進展して成ります。
知恵は更に見識、胆識へ進展し7段階の発展を遂げます。リンク先を見ると続きを読めます。運営継続のご協力をお願いします。
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事実
起きた事柄を指します。
例:森で火災が起きた
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情報
個々の事実を整理して意味を持たせる事で情報になります。
例:夜だった
例:雨が降っていた
例:大きな音が鳴った
例:空が光った
例:火災が起きたのはそれ以降
例:木は燃える -
知識
情報へ対する思考が「何故」になることで知識となります。
例:大きな音がなる時と、空が光る時は一緒
例:どうにかすると木は燃えるらしい -
経験
知識を行動に起こすと経験となります。
例:雨夜で大声を木に向かって発しても燃えない
例:木同士を高速で擦り合わせると熱を持つ
例:棒にツルを巻き付けて板を擦ると熱を持って黒くなる
経験は無意識に計画(Plan)、検証(Do)、考察(Check)、改善(Action)の段階を踏みます。
これをPDCAサイクルと呼ぶ事もあります。
PDCAサイクルは下記の内容に分解されます。- P 計画(Plan)
まず目的と目標を具体的に設定します。
次に成す為の努力の価値を確認します。
そして前例を参考にしながら下記の指標を具体的に書き出します。
慣れるまで、期日は参考例の1.5~3倍にして現実的に達成可能な目標にすると良いでしょう。- 期限
- 手段
- 定量目標、または定性目標
目標を設定する際はSMRATの法則を参考に考えると良いでしょう。
- S 具体的(Specific)
目標が誰にでもわかりやすいように具体的である事を指します。
手段や手順など具体的であればある程、現実味が増してきます。 - M 計測可能(Measurable)
目標が定量的であったり、定性的に計測できる事を指します。
計測可能になると現状と目標の差や、差を埋める為に改善策を考案できるようになります。 - A 達成可能(Achievable)
目標が現実的に達成可能の見込みがある事を指します。
現状の自分でも改善策を実行すれば目標達成が妥当であるかを考えます。 - R 価値(Result-oriented)
目標を達成する事で価値を得られる事を指します。
ここでいう価値とは期待した結果を指します。 - T 期限(Timely)
目標を達成する期限を指します。
期限がないと後回しにしがちです。しかし厳しい期限を目指すと難易度が上がり失敗しやすくなります。
- D 検証(Do)
Doは実行を訳される事も多いのですが、ここでは検証と訳します。
具体的には検証の為に実行するTodoリストのようなイメージです。
それは手帳やカレンダーに書き込めるような内容を挿します。- いつ
- 何をする
- 進捗
- C 考察(Check)
Checkは確認と訳される事も多いのですが、ここでは考察と訳します。
具体的には事実/情報/知識を元に考察しながら分析し、規則性や仮説を考案します。 - A 改善(Action)
ここまで考えた内容を元に、改善へ行動を移します。
今迄の結果をAとして、今後の結果をBとして、結果が改善するか否かを検証します。
改善すれば成功、改善しなければ「このやり方では上手くいかない」体験を学び成功です。
これをABテストと呼びます。ABテストは下記の内容で構成されます。
- 原因と施策の設定
- 目標変更(追加/変更/廃止)
- 手段変更(追加/変更/廃止)
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知恵
経験を得て、知識を検証し分析と考察を行い失敗を改善し、知恵を得ます。
例:道具で木を擦ると火種を作れる
例:火種の生成に時間や天候は関係ない複数人で知恵を出し合う事を集合知と読んだりします。
文殊の知恵とか、三本の矢と表現する場合もあります。例:肉を焼いたら食べやすいと聞いた
例:火を通したら保存期間が伸びたと聞いた -
見識
知恵をどのように利用するのが適切か判断できるようになります。
例:加熱食品を保存食として備蓄すると狩りに失敗しても保険が効く
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胆識
見識をもって成し遂げる力を胆識と言います。
例:冬が来る前に人数分の保存食を作って用意する
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知識を得た後に経験を積むと知恵になるんだね。
経験した結果がどうであろうと全て知恵になるぞ。