第05話

「聞いてくれる気になった?」

  フムフムはセイリアに聞きました。

 「聞くわけないでしょう」

  セイリアはそっぽを向きます。そしてすぐにフムフムを睨み付けました。

 「邪魔だから消えてよ!」

 「そういうわけにいかないんだよ!」

  フムフムはスターチップ草を振り回し星屑を飛ばしました。

  肩をならしてはいないものの、疲れは溜まっているようで、セイリアはなんとかギリギリ、避けることができたような感じでした。

  それから何度も、フムフムはスターチップ草を振り回し星屑を飛ばしました。

 「どうしてそこまで!」

 「これが私の仕事だからよ! あなたこそどうして!」

 「そんなにもきれいな……」

 「この星が薬になるからよ……割れちゃったし……急いでるのよ!」

 「くす、り?」

  フムフムは途中で口を閉じると、再びスターチップ草を振り回し星屑を飛ばしました。

  それを避けたセイリアは全速力でフムフム向けて飛んできました。あんなのに当たってしまえば、痛く、飛ばされてしまいます。

  きっとフムフムの攻撃を避けるのに疲れ、何も考えられなくなったのでしょう。セイリアは無我夢中だったのです。

  しかし、スターチップ草を振り回し星屑を飛ば続けたいたフムフムにも疲れは溜まっていました。飛んでいるのがやっとという感じ、フムフムはセイリアと正面衝突しました。

  フムフムはその衝撃で飛ばされてしまいます。そしてゆっくりと落ちていきます。

  その時、セイリアも同じようにゆっくりと落ちていました。

  フムフムもセイリアも気を失ったのです。後は重力に身を任せて落ちていくだけでした。だんだんとビューンとスピードが増して、落ちていきます。

  地面に落ちる少し前、風がフムフムとセイリアをふわりと包み込みました。

  まるでゆっくりと地面がクッションのようで、そこに寝るようでした。

  フムフムもセイリアもまだ目を閉じたまま、起きることはありません。

  それから数分、数十分かもしれません。フムフムは目を覚ましました。

 「いててて……何があったんだ? 僕はいったい……」

  フムフムは今の状況がわかりませんでした。辺りを見回してみると、誰もいません。

 「魔女ネコがぶつかってきて、落ちたんだ……魔女ネコは何処へ……」

  フムフムは空を見上げました。

 「もう、取らないでくれると良いんだけど……」 
	
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ライター : 紀州桜玲

小説執筆歴12年。全力で頑張って書いてます。
日々精進し依頼を頂くことも増え、実績は着実に増えています!
最近はシナリオ、脚本も担当させていただいており、そちらも勉強しています。

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