「お父様何処まで行ったのかしら」 お嬢様っぽい傘を持ち、ワンピースを着ているネコは会長ネコバローロの娘でした。 最近、お父様の帰りがいつも遅いので心配になり探しに来たのでした。 町の中心街から暗い路地まで、怖がることもなく、スマートフォンのフラッシュで進んで行きます。 「お父様……?」 町のはずれの小さな路地で倒れ込んでいるお父様を見つけました。 その側に一人の人影も見えます。 その時、同じようにフムフムもバローロを探していました。 バローロも傷ついているはすなので、それが心配で心配でならなかったのです。 「大丈夫かな……お星様を取ってたけど……娘想いの良いネコみたいだし……」 そして、フムフムは町のはずれの小さな路地で倒れ込んでいるバローロを見つけました。 「大丈夫? 怪我とか……」 その側に知らないネコの姿も見えます。ツイート「君は誰?」 「私はお父様の娘よ。ポムって言うわ」
そのネコは会長ネコの娘でした。 「あなたこそ誰よ」 「僕はその……フムフム……」 フムフムは名前を名乗ったあと、自分のことをどうやって説明すれば良いのかわからずに、口を閉じました。 「フムフム? よくわからないけれど、とにかくあなたがお父様を傷つけたのね!」 「お父様……って……えぇええぇぇえ!」 フムフムは大声を出して驚きました。 ポムは驚いたのか身体をピクッと震わせます。 目の前に倒れているバローロ。その娘が目の前にいるからでした。 「やっぱり……あなたがお父様を!」 ポムはフムフムに怒鳴りました。 「えっとそっれは……不可抗力と言うか……」 フムフムは返事に困ります。確かに傷つけてしまったかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があります。 けれど、それを説明するにはあまりにも難しすぎました。 バローロに訳を説明してもらわないと伝わらないと思いました。 「何が不可抗力よ!」 ポムはスマホのフラッシュをフムフムに浴びせました。暗い路地裏でフムフムは視界を失います。 「ちょっ、なにをするんだ!」 「お父様のかたきよ!」 フムフムがスマホのフラッシュで視界を失っている間にポムは傘を使い、フムフムの身体をおもいっきり叩いたのでした。 「いたいっ! ……バローロだって!」 「言い訳ならいらないわ」 そう言ってまた同じようにスマホのフラッシュと傘で攻撃されたフムフムは吹き飛んでしまいました。
アニメ原画、ゲーム等のキャラクターデザインを経て、現在はフリーのイラストレーター・絵コンテマン。
ご縁があり小説版フムフムの挿し絵を担当させて頂くことになりました!
つやぷに(造語)した可愛いものが好きなので楽しいです💖
素敵な世界観が伝わるようにがんばります!
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