第13話

 それからフムフムはねこのほしの裏側へ向かいます。

 近づいていくにつれて、ますますと寒くなってきます。

 裏側へ近づいていくと、寒さが来ている方向を感じながら、進むと、遠くに光るものが見えてきました。

 その光るものに近づいていきます。

 フムフムは身体をブルブルと震わせます。

「だんだんと寒くなってきたな……あの町でもあれだけ、寒いのに……いったいどうなってるんだ」

 やがて見えてきたものは氷の結晶のようなものでした。

 フムフムと同じようにふわふわと宙に浮いています。

 

「なんだろう……だれだろう?」

 ブルブル身体を震わせながら側まで行くと、フムフムは聞きました。

「きみはだれ?」

 振り向いた氷の結晶はなにも言いません。

「どうして、寒くしちゃうの? ねこのほしのみんなが困ってるよ! 町のみんなが!」

 フムフムが何を言っても返事は返ってきません。

「えっと……町のみんなが困ってるし、僕の星だって迷惑してるんだ……それはわかるよね?」

 やはり返事はありません。

 そして、何やら吹雪いてきたような気がします。

 ――ビューッ――ビューッ――。

 先程に比べ一段と寒くなり、風が強くなってきました。

 その風が時折、フムフムの顔を直撃します。

 まるで吹雪の遠距離攻撃を受けているようでした。

 フムフムは一歩、二歩と下がってしまいます。



「このままじゃ……」

 フムフムはなんとかスターチップ草を振りました。星屑が一直線に向かって行きます。

 それを身体で受け止められます。まるで反射してきたかのようなスピードで、トゲのような氷の結晶が飛んできました。


 _ビュッ――。

 
 と、フムフムのほっぺたをかすりました。

「これでどうだ!」

 フムフムはスターチップ草を何度も振り、星屑をいくつも飛ばします。


 ――シュッシュッ――。


 鋭く飛んでいく星屑。


 ――バチン――バチン――バチン――。


 星屑は氷の結晶とぶつかり、消滅します。

「当たってもきかないし、当たりもしないし……どうすれば……」

 そして鋭いトゲのような氷の結晶がフムフムに当たってしまいました。

 ぐはっ。

 なんとも声にならない感じでフムフムは飛ばされます。

 膝をついて、なんとか立ち上がったフムフムは、スターチップ草を振り、星屑を飛ばしました。

 ひとつだけです。それにすべてを込めたのです。


 ――ビュッ!


 と、今までにないスピードで飛んでいきます。

 避ける素振りもなく全身で受け止められました。


 キーーン。


 という音が、辺りに響き渡ります。

 確実に当たりはしたけれど、ダメージがあるのかはわかりませんでした。

 そして、氷の結晶は向こうを向いてしまい、少しずつ遠ざかっていきます。

「待って! 何処にいくんだ!」

 フムフムは後を追いました。

 氷の結晶はねこのほしから離れていきます。

 どうやらねこのほしから出て、何処かに行くようです。
	
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ライター : 紀州桜玲

シナリオライターです。シナリオ、小説、全年齢、成人向けを書いてます。
日々勉強です。


挿絵イラスト : ぱじかわ仮面

アニメ原画、ゲーム等のキャラクターデザインを経て、現在はフリーのイラストレーター・絵コンテマン。
ご縁があり小説版フムフムの挿し絵を担当させて頂くことになりました!
つやぷに(造語)した可愛いものが好きなので楽しいです💖
素敵な世界観が伝わるようにがんばります!

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